【先生の罪悪感】休み時間に外で遊ばないのはダメなこと?心と子どもを救う新しい関わり方
今回の相談者
        名前: あや先生
        年齢: 25歳
        職業: 小学校教諭(3年目)
くりぱち先生、はじめまして。小学校で担任をしている、あや(25歳)です。
新学期が始まって数ヶ月、毎日子どもたちと全力で向き合っているのですが、正直、体力が限界です…。特に休み時間、子どもたちから「先生、ドッジボールやろうよ!」と誘われるのが、本当はしんどくて…。
でも、「良い先生は子どもと元気に遊ぶものだ」という思い込みがあって、断れないんです。 無理して笑顔で運動場を走り回っていますが、心の中では「早く休みたい」「授業の準備が…」と焦ってばかり。
こんなふうに思う私は、先生失格なのでしょうか…。
もうヘトヘトなんです。子どもたちは可愛いんですが、休み時間まで全力で遊ぶエネルギーが残っていなくて…。
でも、ここで断ったら「冷たい先生」って思われそうで。
あや先生、毎日お疲れさまです。そのお気持ち、痛いほどよく分かりますよ。
私も若い頃は、「良い先生を演じなきゃ」という思い込みに強く縛られていましたから。
そうなんですか?
そうは言っても、やっぱり外で一緒に遊ばないと、子どもたちとの信頼関係って築けないじゃないですか。特に元気な男の子たちとか…。私が教室にいたら、子どもたちがガッカリすると思うんです。
なるほど。「外で遊ぶこと=信頼関係」と考えていらっしゃるのですね。
では、少し視点を変えてみませんか?外で元気に走り回れる子は、自分でストレスを発散できるエネルギーのある子とも言えます。
もしかしたら、本当にケアが必要なのは、教室で一人静かに過ごしている子かもしれませんよ。
教室にいる子、ですか…?
でも、その子たちのために教室に残っても、ただ私が座っているだけだと、周りの先生から「あの先生、サボってるな」って思われそうで怖いです。それに、外で遊んでいる子たちとの関係も薄くなってしまいそうで…。
その不安な気持ちも、とてもよく分かります。
ですが、教室を先生の「定位置」にすることには、たくさんのメリットがあるんですよ。
まず、あや先生自身の心と体を休ませることができます。お茶を一杯飲むだけでも、午後の授業への活力が湧いてきますよ。
確かに、休憩は喉から手が出るほど欲しいです…。
そして、何より大切なのが、教室にいるからこそ気づけることがある、ということです。
友達の輪に入れずポツンとしている子の寂しそうな表情や、小さなつぶやき…。そういった繊細な「SOS」は、運動場の喧騒の中では決してキャッチできません。
教室は、いじめや不登校の「芽」が生まれる場所でもあるんです。
SOSの芽…。そう言われると、外で元気な子ばかり見ていて、教室の子たちの細かい表情まで見られていなかったかもしれません。
そうなんです。そして、教室にいると、子どもたちが1対1で話しかけに来てくれる機会が驚くほど増えるんですよ。
「先生、あのね…」と打ち明けてくれる友達関係の悩みや、家での出来事。ドッジボールをしながらでは、絶対にできない深いコミュニケーションです。
1対1のコミュニケーション…。
ええ。外でみんなと遊ぶことも素晴らしい関わりの一つです。
でも、「教室に行けば、先生がいつでもじっくり話を聞いてくれる」という安心感は、それ以上に強い信頼関係を築いてくれると、私は確信しています。
そっか…。「外で遊んでくれる先生」だけが、良い先生の形じゃないんですね。
「教室で話を聞いてくれる先生」…。なんだか、少しだけ心が軽くなりました。
よかったです。無理して自分をすり減らす必要はないんですよ。
あや先生が勇気を出して休み時間の過ごし方を変えることが、先生自身と、今まで見過ごしていたかもしれない子どもたちの心を守ることにも繋がるはずです。
まとめ
「良い先生でいなきゃ」と、本当は疲れているのに無理して休み時間に付き合っていませんか?
その優しさが、あなた自身を追い詰め、本当にケアが必要な子を見過ごす原因になっているかもしれません。
今日のポイントを3つにまとめます。
- 先生にも休憩は必要。無理して外で遊ばなくてOK!
                先生が心に余裕を持つことが、結果的に子どもたちのためになります。まずは自分を大切にしましょう。 
- 教室は子どもの「SOS」が隠された宝の山
                外で元気に遊ぶ子だけでなく、教室で静かに過ごす子に目を向けることで、いじめや不登校の「芽」を早期発見できます。 
- 「1対1の対話」が、遊び以上の信頼関係を築く
                「いつでも話を聞いてくれる先生」という存在は、子どもにとって大きな安心材料になります。深いコミュニケーションを積み重ねていきましょう。 
休み時間の過ごし方を変える、ほんの少しの勇気が、あなたと子どもたちの両方を救うかもしれません。
 

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