【シーン…】「どうせ私なんて」をなくす!
全員が主役になる魔法の授業術
今回の相談者
名前:まどか先生
年齢:24歳
職業:小学校教諭(担任2年目)
くりぱち先生、こんにちは。小学校で担任をしている、まどか(24歳)です。
授業中の指名について、ずっとモヤモヤしています。
手を挙げてくれるのは、いつも同じ活発な子たちばかり。その子たちを指名すれば授業はスムーズに進むのですが、他の子たちが「お客さん」になっている気がして…。
かといって、手を挙げていない子を指名すると、「分かりません」と下を向いてしまったり、クラスの空気がシーンと重くなったりしてしまいます。
子どもたち全員に、当事者意識を持って授業に参加してほしいのですが、どうすればいいのか分からず、毎日悩んでいます。
私の授業、いつも一部の子だけで盛り上がっている気がして…。手を挙げない子たちは、本当はどう思っているんだろうって、不安になります。
素晴らしい視点ですね。「全員が参加できる授業」を目指されているからこそ、その「シーン…」とした空気が気になってしまうのですよね。そのお気持ち、とてもよく分かります。
はい…。でも、手を挙げていない子を当てて、困らせてしまうのも怖くて。結局、いつも発表してくれる子に頼ってしまいます。
なるほど。まどか先生は、子どもたちを傷つけたくないという優しさから、指名することにためらいを感じていらっしゃるのですね。
でも、もし「指名」が、子どもたちを追い詰めるものではなく、クラスの一体感を高める「楽しいイベント」になるとしたら、どうでしょう?
楽しいイベント、ですか?そうは言っても、指名されるのはテストみたいで、子どもたちは緊張すると思います。間違えたら恥ずかしい、って。
その通りです。だからこそ、先生がその「恥ずかしい」というプレッシャーを取り除いてあげる必要があるんです。
例えば、「誰が当たるか分からない」というドキドキ感を演出する「ランダム指名」を取り入れてみるのはいかがでしょう。
ランダム指名…。名前のくじ引きとかですか?でも、準備が大変そうですし、それで「分かりません」と言われたら、結局同じことになりませんか?
大丈夫ですよ。大切なのは、「誰が当たってもいいように、全員、自分の考えをノートに書いて準備しておこうね!」と、考える時間を全員にプレゼントすることです。
そうすれば、「自分も当たるかもしれない」と、全員が「自分ごと」として授業に参加し始めます。
全員が準備を…。なるほど。でも、そもそも手を挙げるのが苦手な子もいます。考えがあっても、大勢の前で発表するのは勇気がいりますよね。
おっしゃる通りです。だから、正解・不正解のない、「全員挙手」の場面を意図的に作るんです。
「この主人公の気持ち、『悲しい』と思う人はグー、『悔しい』と思う人はチョキを出してみて!」というように。
ジェスチャーなら、たしかに全員参加できますね。でも、それは簡単な二択の時だけで、自分の言葉で説明する場面では使えませんよね?
もちろん、最終的には自分の言葉で表現する力も大切です。
ですが、その前に「みんなはこう思っているんだ」「自分と同じ意見の子もいる」という安心感を感じさせることが、何よりの土台になるのです。その安心感が、「話してみようかな」という小さな勇気を育みます。
安心感の土台…。たしかに、いきなり発表させるのはハードルが高すぎたのかもしれません。でも、いざ指名して、黙り込んでしまったらどうしよう…という不安がまだあります。
そのための魔法のルールが、 「考え中」のサイン です。
「すぐに答えられなくても大丈夫。考えがまとまるまで、先生もみんなも待っているよ」というメッセージを、サインを通して伝えるのです。
「考え中です」というサイン…。そうすれば、沈黙が気まずい時間じゃなくなるんですね。
その通りです。沈黙は「思考が停止している時間」ではなく、「思考が深まっている豊かな時間」なのだと、クラス全体の文化にしていくのです。
まどか先生の授業は、「正解を当てる場所」ではなく、「安心して考えを深められる場所」に変わります。そうすれば、子どもたちは自然と授業の主役になっていきますよ。
豊かな時間…。私、子どもたちがすぐに答えることばかり求めて、じっくり考える時間を奪っていたのかもしれません。明日から、「考え中」のサイン、試してみます!
まとめ
活発な子だけが手を挙げ、他の子は静かに聞いている…。
そんな「一部だけが主役の授業」から卒業し、クラスの全員が前のめりに参加する授業に変えるための、3つの魔法の仕掛けがあります。
- 「ランダム指名」で、全員を授業の「当事者」にしよう。 「誰が当たるか分からない」というドキドキ感が、子どもたちの集中力を引き出します。「自分も当たるかも」という意識が、全員の脳をフル回転させます。
- 「全員挙手」で、クラスの考えを「見える化」しよう。 正解・不正解のない二者択一の問いかけやジェスチャーで、全員が意思表示できる場面を作りましょう。「みんなも同じなんだ」という安心感が、次の発言への勇気を育てます。
- 「考え中」のサインで、沈黙を「豊かな時間」に変えよう。 すぐに答えられない子を追い詰めず、「考えていいんだよ」というメッセージを伝えましょう。沈黙を恐れず、じっくり思考を深める時間と空間を保障することが、子どもの主体性を引き出します。
難しいテクニックは必要ありません。
ほんの少しの仕掛けで、あなたの教室は、子どもたち一人ひとりが輝く、最高の「劇場」に変わるはずです。

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