【個人面談でモヤッ…】トラブルには「様子見ましょう」、勉強には「頑張ってます」…先生の本音、翻訳します!
今回の相談者
        名前: さき さん
        年齢: 38歳
        職業: パート主婦(小学3年生の息子さんを持つお母さん)
くりぱち先生、はじめまして。小学3年生の息子の母、さきと申します。
この前の個人面談で、先生に二つのことを相談したのですが、どうにもスッキリしない返事で、ずっとモヤモヤしています。
一つは、息子がお友達とトラブルになった件で、「もう少し様子を見ましょう」と言われたこと。もう一つは、勉強の遅れについて相談したら、「学校ではとても頑張っていますよ」と言われたことです。
どちらもハッキリせず、先生が本当はどう思っているのか分からなくて、かえって不安になってしまいました。
面談での先生の言葉が気になってしまって…。
まず、息子の友達とのトラブルの件なんですが、「様子を見ましょう」って、結局は「何もしません」ってことですよね?
また何かあったらどうしようかと、親としてはすごく不安です。
面談お疲れ様でした。お子さんのトラブルについてそう言われると、突き放されたように感じてしまいますよね。
そのお気持ち、とてもよく分かります。
分かってくださいますか…!
そうはいっても、先生にはもっと具体的に「こうやって指導します」とか言ってくださればいいのに、と思ってしまうんです。
オブラートに包まれると、逆に「問題を軽く見てる?」って勘ぐってしまって…。
なるほど。さきさんとしては、具体的な対応策を聞いて安心したいのですね。
でも、もし先生の言う「様子を見る」が、「放置」ではなく「子どもたちの力を信じて待つ」という意味だとしたら、どうでしょう?
信じて待つ…ですか?
うーん…でも、トラブルが起きた後なのに、ただ待っているだけではこじれてしまいそうで怖いです。
もちろん、先生はただボーッと待っているわけではないんですよ。
その言葉を翻訳すると、こうなります。
「お母さんの心配な気持ち、すごく分かります。もちろん、私もこの件はちゃんと頭に入れて、注意して見ていきます。ただ、今すぐ大人が介入するより、子どもたち自身の力で解決する可能性を信じてみたいんです。決して何もしないわけではないので、一緒に信じて見守ってもらえませんか?」
これが、先生の本音なんです。
そういうものなんですね…。
でも、そうはいっても、いつまで様子を見ればいいのか、終わりが見えないとやっぱり不安です。
そのお気持ちも、もっともです。そんな時は、一つだけ魔法の質問をしてみるといいですよ。
「分かりました。ちなみに、次回この件についてお話できるのは、いつ頃になりそうでしょうか?」と聞いてみるんです。
なるほど!そうすれば具体的な期限が分かりますね。
…実は、もう一つモヤモヤしていることがありまして。勉強の遅れのことなんです。「頑張っていますよ」と言われたんですが、テストの点数は全然で…。正直、お世辞にしか聞こえませんでした。
ふふふ、勉強のこととなると、その言葉は特に気になりますよね。
では、こちらの言葉も翻訳してみましょう。先生が「頑張っていますよ」と言う時、その本音はこうです。
「確かに、テストの点数のような目に見える結果には、まだなっていないかもしれません。でも、授業を聞く態度は前よりずっと良くなったし、苦手なことにも諦めずに取り組む姿が見られるんです。その『結果が出るまでの頑張り』を、私はすごく評価しているんです。だから、お母さんにもぜひ、その努力の過程を認めてあげてほしいんです!」
先生は、結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスを何より大切に見ているんですよ。
過程、ですか…。
そう言われると、少し見方が変わるかもしれません。でも、親としては、やっぱり何をどう頑張っているのか、具体的に知りたいな、とも思ってしまいます。
素晴らしい視点です!
でしたら、ここでも魔法の質問です。「ありがとうございます!ちなみに、最近、特に先生が『お、頑張ってるな』と感じられたのは、どんな時でしたか?」と、ぜひ聞いてみてください。
ああ…!そうやって聞けば、先生も具体的なエピソードを話しやすいですね。
トラブルのことも、勉強のことも、聞き方一つで全然違ってくるんですね。なんだか、ずっと心にあったモヤモヤが、スッと晴れていくようです。
よかったです。先生の言葉の裏には、いつだってお子さんへの愛情と期待が隠れています。
次の面談はきっと、さきさんにとって安心に満ちた時間になりますよ。
まとめ
個人面談で先生から言われる、一見分かりにくい言葉。
でも、そのオブラートの向こう側には、お子さんへの深い愛情と本音が隠れています。
今日のポイントを3つにまとめます。
- トラブルへの「様子を見ましょう」は「信じて、注意深く見守っているよ」という期待のサイン。 決して放置ではありません。お子さんの力を信じ、ベストなタイミングを待っている、先生の前向きな姿勢の表れです。
- 勉強への「頑張っていますよ」は「結果より、努力の過程をちゃんと見ているよ」という承認の証。 目に見える結果だけでなく、そこに至るまでの小さな成長や努力を、先生はしっかりと評価しています。
- モヤッとしたら「いつ頃?」「どんな時に?」と具体的に聞き返してみよう。 不安な気持ちをやんわりと伝え、先生から具体的な話を引き出すことで、面談は「モヤモヤ」から「なるほど!」に変わります。
先生の言葉を少しだけ翻訳してみるだけで、個人面談はもっと安心できる、有意義な情報交換の場になります。
次の面談で、ぜひ試してみてくださいね。
 

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