【もう頑張れない…】「良い先生」の呪いを解く、たった1つの考え方
今回の相談者
        名前:ゆみ先生
        年齢:26歳
        職業:小学校教諭(担任3年目)
くりぱち先生、はじめまして。小学校で3年生の担任をしている、ゆみ(26歳)です。
最近、もう何をどう頑張ればいいのか分からなくなってしまいました。
保護者からの「もっとこうしてほしい」という要望に応えようと必死になり、同僚の先生と比べては「自分はなんてダメなんだろう」と落ち込んでばかり…。
子どもたちの前では笑顔でいなきゃ、頼れる「良い先生」でいなきゃと思うほど、どんどん自分がすり減っていく感じがします。
もう、心が折れてしまいそうです。
もう私、先生として自信がありません。
保護者全員に納得してもらえるように、Aさんの要望を聞けばBさんのやり方と違うと言われ…
毎日、板挟みでクタクタです。
ゆみ先生、毎日お疲れさまです。周りの期待に応えようと、一人で抱え込んでしまっているのですね。
そのお気持ち、痛いほど分かります。私もずっと、見えない「完璧な先生」になろうと必死でしたから。
くりぱち先生もですか…?
でも、保護者の皆さんから信頼される「良い先生」であるためには、全員の期待に応えるのが当然だと思っていました。
それができないのは、私の力不足なんだって…。
そうお考えなのですね。
では、ゆみ先生にお聞きしたいのですが、ゆみ先生ご自身は、出会う人すべてと相性が良くて、全員のことが好きですか?
えっ? いえ、そんなことは…正直、苦手だなって思う人もいます。
そうですよね。
それと同じで、先生と子ども、先生と保護者にも、どうしても「相性」は存在するんです。
全員を100%満足させるというのは、実は誰にもできないことなんですよ。
そうはいっても…それを認めてしまったら、なんだか先生としての仕事を放棄しているような気がしてしまいます。
では、こう考えてみてはいかがでしょう?
「子どもは8割、保護者に至っては6割、自分の学級経営方針を理解してくれたら、もうけもの!」と。
8割と…6割、ですか?
半分ちょっと…そんなに低く考えてしまっていいんでしょうか?
はい。むしろ、その方がうまくいくんです。
全員の顔色をうかがうのをやめて、ご自身のやり方を理解し、応援してくれる8割の子どもたちと6割の保護者の方々を、うんと大切にするんです。
そうすれば、ゆみ先生の心がもっと軽くなりませんか?
心が軽くなる…。
確かに、そう考えられたら楽かもしれません。
でも、隣のクラスのベテランの先生は、すごく上手に保護者対応もしていて、いつもキラキラして見えるんです。
それに比べて私は…って、どうしても比べちゃいます。
他の先生と比べてしまうのですね。
そのパワフルな先生のやり方を、そっくり真似しようとしていませんか?
でも、ゆみ先生には、ゆみ先生だけの素敵な個性があるはずです。
私の、個性…。
はい。例えば、その先生のように元気いっぱいに外で遊ぶのは苦手でも、ゆみ先生は、物静かな子の気持ちにそっと寄り添うのが得意かもしれません。
大切なのは、他人の土俵で戦おうとしないことです。ご自身の「得意」を活かせるやり方を見つけるのが一番ですよ。
自分の、得意な土俵…。
そうか、私はあの先生になろうとしなくていいんですね。
苦手なことは苦手なままで、私にできることを大切にすればいいんだ…。
その通りです!
「逆上がりできないの?」と子どもに言われたら、「そうなの!誰か教えて!」と頼ってしまうくらいでいいんです。
先生が完璧じゃないと分かると、子どもたちは安心して、もっと心を開いてくれることもありますよ。
なんだか、ずっと縛られていたものから解放されたような気分です。
全員に好かれなくてもいい、完璧じゃなくてもいいんですね。
もちろんです。
ゆみ先生らしさを大切にしてくれる人たちと、深く向き合っていけば大丈夫。
そう考えるだけで、明日からの教室が、少しだけ違って見えるはずですよ。
まとめ
「良い先生でいなきゃ…」その真面目さゆえに、自分を追い詰めていませんか? 心がすり減ってしまう前に、少しだけ考え方を変えてみましょう。
- 完璧主義をやめてみる
 大切なのは、「8割の子ども、6割の保護者」に伝われば十分!と割り切る勇気です。
- 全員に好かれようとしない
 すべての人と相性が合うわけではありません。 あなたの方針を理解し、応援してくれる人を大切にしましょう。
- 自分の「得意」な土俵で勝負する
 他人と比べて落ち込む必要はありません。 あなただけの強みを活かした関わり方が、必ずあります。
「良い先生」の呪いを解いて、あなたらしい笑顔で子どもたちの前に立ってくれることを、心から応援しています。
 

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