【先生の常識を疑え】朝の会・帰りの会、やめたら月3時間以上ゆとりが生まれた話
今回の相談者
        名前: ゆみ先生
        年齢: 26歳
        職業: 小学校教諭(担任3年目)
くりぱち先生、こんにちは。
小学校で担任をしている、ゆみ(26歳)です。
毎日、朝の会と帰りの会をしっかり行うことに、すごく時間とエネルギーを使っています。
スピーチや先生の話、連絡事項など、子どもたちのためにと思ってやっているのですが、正直、子どもたちが集中していない時もあって…。
かといって、昔から当たり前にやってきたことなので、これをやめるという選択肢が考えられません。
「良い先生は、会をしっかりやるべきだ」というプレッシャーも感じていて、毎日時間に追われて疲弊しています。
毎日時間に追われて本当に大変です。
朝の会と帰りの会を準備して、きちんと進行するだけで、どっと疲れてしまって…。
毎日お疲れさまです。
子どもたちのためにと、真面目に頑張っていらっしゃるのですね。
ありがとうございます。
でも、頑張っても子どもたちに響いていない気がして…。
そうは言っても、朝の会や帰りの会は、学級目標を伝えたり、子どもたちの話を聞いたりする大切な時間だと思うんです。
これをやめるなんて、考えられません。
なるほど。
ゆみ先生にとって、その時間は子どもたちとの大切なコミュニケーションの時間なのですね。
では、少し厳しい質問かもしれませんが、学級がうまくいっていないクラスほど、朝の会や帰りの会が長い傾向にある、という話を聞いたことはありますか?
え…そうなんですか?
そうは言っても、連絡事項を伝えたり、日直のスピーチをさせたり、やらないといけないことがたくさんあるんです。
これをやらないわけにはいきません。
もちろん、必要なことはありますよね。
ですが、驚かれるかもしれませんが、そもそも朝の会や帰りの会を毎日行うことは、学習指導要領では義務付けられていないんですよ。
えっ、そうなんですか!?
法律違反になるわけではないんですね…。
でも、今までずっとやってきたことを急にやめたら、周りの先生の目も気になりますし、保護者から何か言われるかもしれません。
そのお気持ち、よく分かります。
ですから、「すべてをやめる」必要はないんです。
私がご提案したいのは、「本当に必要なこと以外は、思い切ってやめてみる」という考え方です。
本当に必要なことだけ、ですか…。
具体的には、どうすればいいんでしょうか?
例えば、私が実践していたのは、こんな形です。
【朝の会】
                ・あいさつ
                ・出欠確認
                ・先生からの本当に必要な連絡
【帰りの会】
                ・係からの連絡
                ・先生からの本当に必要な連絡
                ・あいさつ
毎日やっていたスピーチは、国語の授業の時間に組み込んで、より丁寧に指導する時間に変えていました。
これなら…すごくシンプルですね。
そうは言っても、たったこれだけの短縮で、何かが大きく変わるとは思えません。
では、計算してみましょう。
朝と帰りで合計10分短縮できたとします。
1週間で50分、1ヶ月だと約200分…
つまり、3時間以上の時間が生まれるんですよ。
1ヶ月で3時間…!
そうです。
その生まれた時間で、明日の授業の準備を少しだけ丁寧に進めたり、一人の子とじっくり向き合って話を聞いたり、教材研究をしたりできるんです。
「やめる」ことは、決して手抜きではありません。
本当に大切なことのために、時間とエネルギーを生み出す、とても賢い戦略なんですよ。
手抜きじゃない、賢い戦略…。なるほど。
そっか、「当たり前」だから続けるんじゃなくて、「本当に必要か?」を考えて、勇気をもってやめてみる。
その時間で、もっと子どもたちのためになることができるんですね。
まさに、その通りです。
ゆみ先生が、ゆとりを持って笑顔で子どもたちと接すること以上に、大切なことはありませんから。
まとめ
毎日時間に追われ、「当たり前」に縛られていませんか?
「朝の会・帰りの会をやめる」という視点は、あなたの働き方を劇的に変えるきっかけになるかもしれません。
- 「当たり前」を疑う勇気を持つ
 朝の会・帰りの会を毎日行うことは、義務ではありません。まずは「本当に必要か?」と自分に問いかけてみましょう。
- 「やめる」は手抜きではなく「戦略」
 すべてをなくす必要はありません。「本当に大切なこと」を見極め、それ以外をやめることで、貴重な時間と心の余裕が生まれます。
- 生まれた時間で、教育の質を高める
 1日たった10分の時短が、月3時間以上の価値ある時間に変わります。その時間を使って、授業準備や子どもとの対話など、あなたが本当にやりたい教育を実践しましょう。
 

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