【やめませんか?】あなたの時間を奪う"丁寧な授業"という名の呪い

2025年10月16日木曜日

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【先生、やめませんか?】あなたの時間を奪う"丁寧な授業"という名の呪い

【先生、やめませんか?】
あなたの時間を奪う"丁寧な授業"という名の呪い

今回の相談者
名前: ゆい先生
年齢: 26歳
職業: 小学校教諭(担任3年目)

くりぱち先生、こんな悩みがあります!

くりぱち先生、こんにちは。小学校で担任をしている、ゆい(26歳)です。

丁寧で分かりやすい授業をしなきゃ、と毎日必死で準備しています。チョークを何色も使って黒板をカラフルにしたり、子どもたちが喜びそうな教材を夜なべして作ったり…。

でも、いくら頑張っても子どもたちに響いていない気がして、授業準備に追われるばかりで自分の時間が全くありません。

「丁寧な授業」って、一体誰のためのものなんでしょうか…。もう、心も体もクタクタです。

もう本当に限界です。毎日遅くまで残って、休日も教材研究。なのに、子どもたちは授業内容よりも、板書を写すのに必死な気がして…。

私の頑張りって、ただの自己満足なんじゃないかって、虚しくなってきました。

毎日お疲れさまです。そのお気持ち、痛いほどよく分かります。

「丁寧な授業こそが良い授業だ」と信じて、過去の私も自分自身を追い詰めていましたから。

そうなんですか?

でも、手を抜いていると思われたくなくて。特に板書は、時間をかけて綺麗に書かないと、子どもたちのノートもぐちゃぐちゃになるんじゃないかって不安で…。

なるほど。板書の美しさが、子どもの理解に繋がるとお考えなのですね。

では、少し視点を変えてみませんか? 板書の本当の目的は、「後から見て美しい作品」を残すことではなく、「子どもの思考をリアルタイムで助けること」なんです。

思考を、助ける…ですか?

そうは言っても、やっぱり汚い字や整理されていない板書では、子どもたちも混乱するだけじゃないでしょうか。

もちろんです。ですから、全てを完璧にする必要はない、ということです。

例えば、私がやっていたのは 「使うチョークは3色まで」とルールを決めて、その時間の「めあて」と「まとめ」だけを丁寧に書くことです。

図やグラフのようなものは、あらかじめプリントで配っておけばいいんです。

めあてとまとめだけ…。それなら、少しは時間が短縮できそうです。

ええ。そうして生まれた時間で、子どもたちの表情を見たり、机の間を歩いて考え込んでいる子に声をかけたりできる。

それこそが、本当の「丁寧な授業」に繋がると思いませんか?

たしかに…。板書に集中するあまり、子どもたちの顔を見れていなかったかもしれません。

他にも、指名も悩みの種で…。全員を平等に当てようとすると、授業のテンポが悪くなってしまうんです。

「全員平等な指名」という呪いですね。

私も必死に指名計画を考えていました。でも、その時間、本当に無駄だったと気づいたんです。

無駄だなんて…。でも、当てられない子がいたら不公平だ、って保護者から言われそうで怖いです。

そのお気持ちは分かります。

ですが、指名の目的は「平等に話させること」ではなく、「クラス全体の学びを活性化させること」ですよね。

私は 「指名カード」を導入して、ランダムに当てるようにしました。「いつ当たるか分からない」という緊張感が、逆にクラスの集中力を高めてくれたんですよ。

指名カードですか!ゲーム感覚で子どもたちも楽しめそうですね。それなら不公平感も薄れるかもしれません。

あと、一番時間がかかっているのが教材作りで…。

夜なべして作った「手作り教材」ですね。

はい…。やっぱり手作りの方が愛情が伝わる気がしますし、既製品ばかりだと手抜きだと思われそうで…。

その愛情は本当に素晴らしいものです。

でも、そのせいでゆい先生が睡眠不足になり、授業中に笑顔でいられないとしたら、本末転倒だと思いませんか?

それは…。

今は、 NHK for School のような、無料で使える質の高い映像教材がたくさんあります。

市販のドリルに、自分のクラスの子に合わせた応用問題を一行「ちょい足し」するだけでも、立派なオリジナル教材ですよ。

私たちの仕事は、教材クリエイターになることではなく 、子どもたちの知的好奇心に火をつけること。そのためなら、使えるものは何でも使っていいんです。

知的好奇心に火をつける…。

そうか、私はいつの間にか「完璧な準備をすること」が目的になっていたのかもしれません。子どもたちのことを見ていなかったんですね。

大丈夫ですよ。そうやって気づけたことが、何より大きな一歩です。

ゆい先生の頑張りは、決して自己満足なんかじゃありません。ただ少し、頑張る方向を変えてみるだけです。

まとめ

「丁寧な授業をしなきゃ」という真面目な先生ほど、知らず知らずのうちに重たい鎧を着込んでしまうことがあります。

その鎧を脱ぎ捨て、授業準備を劇的に軽くするために、3つの「やめる」勇気を持ってみませんか?

  • 美しい「芸術的な板書」をやめる 板書の目的は美しさではなく、子どもの思考を助けること。「めあて」と「まとめ」にポイントを絞り、子どもと対話する時間を生み出しましょう。
  • 「全員平等な指名」をやめる 指名の目的は平等ではなく、学びの活性化。ランダム指名などを活用し、授業にライブ感と集中力を取り戻しましょう。
  • ゼロからの「手作り教材」をやめる 先生の仕事は教材を作ることではなく、子どもの知的好奇心に火をつけること。質の高い既存の教材をうまく活用し、先生自身の心と時間の余裕を確保しましょう。

この3つをやめるだけで、あなたの時間は驚くほど増えるはずです。

そして、そこで生まれた余裕を、
本当に大切な「子ども一人ひとりと向き合う時間」に使ってみてください。

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